炎症性腸疾患(Inflammatory Bowel Disease; IBD)は広い意味では腸に炎症を起こす病気全般を指しますが、狭義では「潰瘍性大腸炎」と「クローン病」を意味することが一般的です。両疾患とも原因は解明されておらず、長期間の治療を必要とする慢性疾患で、厚生労働省から難病にも指定されていますが、適切な治療をして症状を抑えることができれば、健康な人とほとんど変わらない日常生活を続けることが可能です。
下痢や腹痛、血便(便に血が混じる)を伴うことが多く、似たような症状を生じる以下の病気と区別することが最も重要です。