血球成分除去療法 イムノピュア®

当院では、潰瘍性大腸炎の治療法として、副作用の少ない「血球成分除去療法」が可能です。4年間で約1500件の豊富な実績があり、通院で治療ができます。 当ページでは、血球成分除去療法の中でも潰瘍性大腸炎の治療に用いる「イムノピュア®」®をご紹介いたします。まずはご相談ください。

血球成分除去療法は副作用の少ない治療法

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血球成分除去療法はカラムと呼ばれる医療機器を用いて、血液中の白血球などを取り除く治療法で、CAP(キャップ)と呼ばれることもあります。国内では20年以上の臨床実績を有し、安全で副作用が少ない治療と言えます。
血液を体外に取り出す治療法は「体外循環療法」と呼ばれ、日本や海外において、難病を含む様々な疾患で数多く行われています。

当院の血球成分除去療法の特長

細い針を使用
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痛み軽減のため、細い針で脱血・送血を行っております。太さは針の太さは献血で使用する針よりも細い針です。(20G~22G)

外来での通院で治療可能
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入院して治療するケースがありますが、当院では通院での治療が可能です。

豊富な実績件数
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2020年~2024年の間に1,500件ほどの豊富な実績を誇ります。

当院の血球成分除去療法の設備

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当院の血球成分除去療法(GCAP)は、専用スペースとリクライニングチェアでリラックスしてお過ごしいただけます。

当院で行われる血球成分除去療法

当院で行われる血球成分除去療法は、主に2つです。潰瘍性大腸炎の治療では主に「イムノピュア®」、クローン病の治療では「アダカラム」®で行っております。
当ページでは、イムノピュア®について紹介いたします。

潰瘍性大腸炎と血球成分除去療法

潰瘍性大腸炎の要因

潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜にびらん(ただれ)や潰瘍ができる、大腸の炎症性疾患です。腸粘膜に活性化した白血球が集まり、これらの白血球が大腸の粘膜を攻撃し炎症を引き起こしていると考えられています。

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イムノピュア®とは

潰瘍性大腸炎の治療法として、患者様の血液から活性化した白血球などを取り除くために使用する機器を「血球細胞除去用浄化器」(製品名:イムノピュア®) といいます。イムノピュア®は、ポリアリレートビーズ(PARビーズ)の表面に活性化した白血球と血小板からなる凝集体を吸着し除去すると推察されています。

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血小板-白血球凝集体の形成増加は、多くの慢性炎症性疾患の症例で観察され、潰瘍性大腸炎においても炎症悪化の一因となる可能性があります。

イムノピュア®は、潰瘍性大腸炎の治療に使用される機器で、
活性化した白血球を選択的に吸着除去して炎症を抑える、
副作用が少ない治療法です。

イムノピュア®の対象となる患者様

潰瘍性大腸炎の活動期における寛解導入を目的とします。また、中等症の難治例の患者様であることが必要です。
潰瘍性大腸炎治療は薬物療法が中心ですが、薬物療法で効果が得られにくい場合の併用や、副作用等の理由で薬物療法を回避したい患者様におすすめいたします。

当院の治療

治療の流れ

来院してからの所要時間は、他の検査や治療がある場合を除きおおよそ90分くらいです。ただし、各診療の状況により時間を要することがありますので、ご了承ください。

治療前
  • 来院時に体調をお伺いしてからカラムの準備をします
  • 治療は医師の診察後となります
  • お手洗いは済ませておきましょう
治療開始
  • リクライニングシートに座っていただき背もたれを倒します
  • 血圧測定を行います
  • 看護師が両腕の血管に1本ずつ針を刺します
治療中
  • 片方の腕からポンプにより30mL/分で体外へ連続的に血液を取り出し、反対の腕へ戻します
  • 血液を固まりにくくするお薬を使用し、約60分間循環します
治療後

カラム内の血液を体内に戻し、針を抜き止血を確認して終了となります

予想される副作用など

✓ 頭痛
✓ 発熱・悪寒
✓ 吐き気

血球成分除去療法を行うことにより、記載のような副作用があらわれる場合があります。治療中に症状が現れた場合には、近くのスタッフにすぐにお知らせください。

帰宅後、稀に上記のような症状が現れる場合があります。症状は軽度で長く続かないことが多く、痛み止めなどで対応が可能です。症状がつらい場合は、医師にご相談ください。

治療スケジュール

症状を改善するために10回まで治療を行います。症状が早く改善するため基本は週2回の通院としますが、患者さんの症状や環境により治療頻度およびスケジュールの相談ができます。

<治療の一例>

週2回5週で治療した場合の例

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治療に関するQ&A

感染などから身を守る白血球(顆粒球)を除去しても大丈夫ですか?

顆粒球の寿命は短く、常に骨髄から供給されています。また血液プール(骨髄 から供給される血球を一時的に保存しておく場所)から新たに顆粒球が補充されるために減少することはありません。治療終了時には、ほぼ治療前の数に戻っています。

治療時間はどれくらいですか?

治療時間は60分です。穿刺時間やカラム内に残った血液を体内に戻すのに要する時間などを含めますと90分程度です。来院してからの所要時間は、他の検査や治療がある場合を除きおおよそ120分程度です。

治療中にトイレに行きたくなったらどうしたらよいですか?

治療を中断できますのでご安心ください。トイレに行きたくなった場合はお近くのスタッフにお声がけください。

1回の治療でどれくらいの血液を処理しますか?

治療時間が60分で、1.8Lの血液が処理されます。体重50kgの方の血液量は約4Lですので、全血液量の1/2程度です。

治療中に体外に出ている血液量はどのくらいですか?

カラム内に約135mL、専用回路内に約68mLで合計200mL程度です。

太い針を刺されて痛くないのでしょうか?

血液を出す血管と返す血管を確保するために、両腕に針を刺すこととなり、多少の痛みを感じることがあります。そのような痛みを少しでも軽減させるために、治療開始前に貼付する局所麻酔剤がありますのでご使用ください。
また、当クリニックでは痛み軽減のため、細い針で脱血・送血を行っております。太さは採血時に使用する針と大きく変わりません。

何か薬を使って白血球を採っているのですか?

カラムの中に薬は入っていませんが、血液を循環させるため、治療中は血液を固まりにくくなる薬(ヘパリンナトリウム)を使用しています。

赤血球も除去されてしまいませんか?貧血が悪くならないか心配です。

赤血球はほとんど除去されませんが、貧血があると副作用が出現する可能性があります。治療を受ける際には主治医の先生にご相談ください。

治療効果が現れるのは何回目くらいからですか?

症状や個人差により異なりますが、計10回の治療のうち、4~5回目くらいで効果が出現し10回終了頃には約半分の方で効果がでてきます。主治医の先生と症状を確認しながら治療をすすめましょう。

イムノピュア®治療による効果がないときはどうしたらいいのでしょうか?

血球成分除去療法の効果発現までには個人差があり、開始直後から目に見えて効果が出現するわけではありません。潰瘍性大腸炎に対する治療法は血球成分除去療法以外にもあります。症状がつらい場合は、他の治療法との併用も検討しますので主治医の先生と相談してください。

治療にはどれくらいの費用がかかりますか?

「特定医療費(指定難病)受給者証」を持っている方の場合は、自己負担限度額以外にこの治療に対しての特別な負担はありません。

札幌IBDクリニック

〒064-0919
札幌市中央区南19条西8丁目1番18号
山鼻ドクタータウン2階

TEL:011-213-0397 011-213-0397

FAX:011-213-0398

市電「山鼻19条」下車 徒歩5分

じょうてつバス「南19西11」下車 徒歩5分

地下鉄南北線「幌平橋」下車 徒歩15分

敷地内駐車場、近隣にコインパーキング 有
※平日午前や土曜は駐車場が混雑するため、公共交通機関のご利用をお勧めします

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